夕
夕焼さん (7xhekj65)2021/5/29 11:45 (No.2363)削除とある専門家からの証言。
「 とある勾玉があるのですよ。 えぇ、 古来からあるとされている、 とても不思議な勾玉です。 ですが、 普通の勾玉とは違って、 少々いやぁな雰囲気を纏う勾玉ですね。 それでも、 過去のものなので、 扱わないわけにはいかないのですが。 時折、 場所を移動していたり、 あるはずも無いとこにいたりと、 奇妙なのですよ。 その勾玉を見つめたのなら、 その時の記憶だけが抜け落ちてるんです。 とても、 不思議な勾玉でありますね。 」
とある警備員からの証言。
「 おらぁ聞いちまったのさ! 見ちまったのさ! 博物館の巡回をしていたらぁ、 音が聞こえてきたんだ。 がたがたがたっ、 てな! 気になって見に行ったのなら、 そりゃそりゃ窓から入る月明かりに照らされた、 白い幽霊ってやつを、 俺は聞いて見ちまったのさ! しかもその幽霊、 俺に話しかけてきたんだ!! ただ記憶はそこで終わったんだ、 なんでだろーな。 」
とある怪異たちからの証言。
「 あの人は、 とっても長生きをしているの。 」
「 いつからだったっけ? 飛鳥?平安? 」
「 ばかね、 あなた! 縄文からよ! 」
「 あの人、 いつも穏やかなはずなのに、 ダメなのよ! 」
「 それでも、 寂しがり屋なの! 」
「 だから、 あの人の名前を呼んで、 お酒を一緒に飲むの。 」
「 でも、 沢山お名前があるから、 いつも違う名前で呼ぶけど! 」
「 翡翠さん!! こっちこっち、 こっちだよ! 」
『 年寄りを急かすのは辞めてくれ、 今行くさ、 私はどこにも行かんよ。 』
[ 名前 ] 翡翠 / 瑪瑙 / 鼈甲 / 玻璃 . / ひすい . めのう . べっこう . はり .
基 名無 / 勾玉の主な鉱石名から .
尚 よく呼ばれるのは 翡翠 / 彼自身が翡翠の勾玉が故 .
[ 性別 ] 男性 .
[ 年齢 ] 勾玉が出来た時は 縄文時代生まれ .
付喪神になったのは 縄文時代 中期 .
全ての仮説において 大体 15000 歳ほど . ( 背後調べ故 誤差あり )
見た目は 恐らく 20 代 〜 30代前半ほど .
[ 種族 ] 怪異 / 勾玉 .
翡翠の古い勾玉 .
それはそれは とても奇妙な勾玉である .
触れたのなら 呪われる という噂があるそうな .
実際には ただの 噂ではあるため 誠ではないけれど .
基 触れた者 が その直前に見た 記憶を失う害 .
害と呼ぶには弱いのだが 博物館に怪異が居る 、
という 情報が出ないためなのか .
はたまたは ただの 気を失ったか迄は あやふやではあるが .
彼にとって 不都合を隠すには とても利用性のある 害であった .
[ 姿 ]
白いとても長い髪の毛 . まるで 手入れをされているかのように とても 細く 指が簡単に通るほどに . 月に照らされたのなら 透明感があることだろう . 前髪は バラバラではあるが 真ん中の前髪は少しばかりながく それ以外は左右へと 流されている . ( 後にイラストにて )
髪の毛の長さは 膝裏まで なためか かなり長い . 時折 小さな怪異や子供に 結われるが .
透き通るかのように 翡翠色の 左目と 琥珀色の右目 . 白いまつげ である . まるで 全てを見透かしているように あなたを見る .
白の着物を身に纏うが 如何せん ゆったりと着ている . 羽織を身に纏うも 袖は通さずに 羽織っているだけのこともある . 冬は通してはいるが . 色は 薄黄緑と 薄い . 時折 着物も羽織も色が変わることが多いが よく見られるのは その2色のみ . 柄はない .
ここ最近では 漢服に 興味を持っているためか 欲しいとは考えている .
身長 205 cm . 長年生きているからなのか どうかは 不明 . 下駄を入れずに .
下駄を入れたのなら 210 cmほど .
手首には 勾玉に 紐がついたのを よくつけている . それも 日により違うことがあるため 些か 安定性がない . 常に含み笑いなためか 中々に 怪しいところも .
穏やかな雰囲気を纏いながら . どこか裏のある 笑みばかり浮かべやすい .
[ 性格 ]
裏表のない善人のように見えはするが どうにもこうにも 裏がありそうにしか見えない . 些か 胡散臭いといえばそうだが なんだか 読めない 食えない男 . 年寄りのように 穏やかな はずではあるが どこか 疑いたくなるものをもつ . 掴みどころがなく 心や手の内が読めない と 感じられやすい .
人は好きだ . 怪異も好きだ . 付喪神も好きだ .
秘密結社も好きだし 部隊も好きだ .
おいでおいで なんて 微笑みながら あなたを 招くことでしょう .
あまりにも 謎が多すぎて 信用なんて出来やしない .
独占欲 ? 執着があまりにも強く たまに拗らせる時も .
その癖して 人様にちょっかいをかけたがる .
例えばそう 呪い だとかね . それは冗談だけれど .
冗談なのか 本気なのか 些か読み取れない .
髪を結われるのは好き . アレンジされるのも好き . 結ばないのも好き .
遠い国の話をするのも好き . この国の話をするのも好き .
なんていうが 怪異は怪異 . 呪い 又は 害を受けている人を見ていたのなら .
笑顔で 「 頑張れ 頑張れ 」 なんて応援だなんて タチが悪い .
いつから 壊れたのかは わからないね .
私は壊れてなんて居ないよ .
私は堕ちてなんていないよ .
私は元からこうだったよ .
だから 心配なんてしないでおくれ .
堕ちたのはあなたのため .
拗らせて 道を間違えたのです .
だって あなたが そうしたのだから .
『 長生きしていると、 悪いことも良いことも沢山ある。
嗚呼、 いかんせん、 全部どうでもいいけれどね。 』
[ 能力 ]
人の意識を少しばかり操る能力 .
なお 条件が多くあるためか あまりにも 報われない .
その1 勾玉をちゃんと見ること .
その2 勾玉を見る時間は10秒ほど .
その3 その間に ほかのものの声や音を聞いてはならないこと .
といったように 条件があるため
意識を操るなんてことはあまりにも 不得意 .
ただ 操るとなると マリオネットの如く
糸で操られた人形のようにと .
簡単に 思うように動かせる .
意識や信念がゆらがない者には あまりにも 通用せず .
ほんの数秒 体を持っていかれた 感覚にはなるものの 意識に害はない .
その応用で害がそうなっている .
つまりは 10秒間 勾玉を見つめていたのなら 意識を操られる能力 .
まぁそんなものに面白みは無いのだから .
如何せんつまらなそうな顔をした彼がいるでしょう .
[ 顕現方法 ]
『 私の勾玉を揺らしてから 、
私の名前を呼べばいいさ。 まぁ、 出るかは、
私の気分次第、 といったところかな。
嘘だよ、 ちゃんと求めているのなら、 迎えに行ってあげるよ。 』
彼が渡す勾玉を揺らしながら 名前を呼ぶこと .
ただし 退屈しのぎのお相手 なんていったものでは 早々現れてはくれない かも .
念には念を なんてわけでもないけれど .
求めるのなら 何処までも 何処からでも 出ていってあげる .
彼は勾玉越しにあなたを見ているかもしれない .
まぁそんなの 解りっ子もないけれど .
[ 契約方法 ]
『 私と契約したいなんて、 物好きな子だね。
そうだなぁ、 勾玉を両手でこう、 ぎゅーっとして。
そして、 私に名前をくれるかい?
そのあとに、 勾玉をよぉく磨いておくれ。
ぴかびかになるまでだよ、 それに私が良いと言うまで、
ちゃんと磨いておいて。
約束だよ?』
彼の本体である勾玉は いわく付きとされている .
所持者に 話せば 恐らく貰える程には 引き取り手を探してるという ,
その勾玉を両手で握り 名前をつけてあげること .
そして その勾玉を 本来の勾玉のようにと 綺麗にすること .
彼が満足するまで 綺麗に .
そうすれば あなたと契約をすることでしょう .
[ 備考 ]
生まれは縄文時代 .
恋をしたのは とある 女王 .
とてもとても愛していたのに .
魔力が衰えた だの . 日食だの . 魔女だの 彼にとってはどうてもよかった .
とある女王が産まれる前に 付喪神にはなっていたかもしれない . その後ではあるが その女王が死んでから 怪異になったかもしれない . それ故に 契約を結んだことも あれば 破棄での 代償というものも あるらしく . 恐らく 歴は長い方ではないか と いわれている .
勾玉が 発掘されたのは 恐らく平安時代 .
発掘された とはいうも 彼自身が わかりやすく 出ていただけではあるが .
夜な夜な 都合の良さを求めている人間の前に現れたそうな .
平安時代の人々の証言 .
「 あの勾玉はだめよ、 いわくつきだもの!! 」
「 怪異であれ、 手を組んだのなら、 億万長者だ。 」
「 名を残す為ならば、 致し方ない。 」
「 女がいずれ強いとされる時代は来ましょうか。 」
「 玻璃、 叶うならば、 どうか私を連れ出すか、 あやめてはおくれませんか。 」
『 いわく付きと言われても、 人の欲は終わらない。
嗚呼、 本当に可哀想な、 人達だ。 』
*
博物館の警備員たちの証言。
「 白いお化けが出るって噂だぜ? 」
「 いんやあれは、 きっと天使様だ、 」
「 夜に酌をすると、 後日恩返しされるらしい。 」
「 あそこに置いてあるのは、 縄文の勾玉だったよな。 」
「 白いお化け、 天使様! 酌をしてやるから、 願いを叶えろ。 」
『 全く、 昔から変わらないじゃァないか。
いや、 昔の方がもう少し利口だったかな、 』
*
私はね、 こう見えて寂しいのだよ。
何れ忘れ去られてしまうことが、 怖くて堪らなくてね。
だから私はね、 噂だけは残しておくのだよ。
確かめに来る人間と、 酌を交わすためにね。
『 私と月を眺めながら、 お酒でもどうだい?
なぁに、 消えるのは、 この記憶だけさ。 』
ただの気まぐれの、 そんなものだよ。
酒をかわす、 それだけで私は満足するのだから。
*
とある女性の証言。
「 あの人はとても、 えぇ、 迷惑ではありましたね。 勝手に惚れられて、 ではありまし。 んまぁ、 とても良い人ではあって、 とても悪い人でもありました。 執着心がとてもお強くて、 尚且つ あまりにも、 単純なお方ですもの。 でもあの人と飲む酒は、 美味かった、 かしらね。 全部を忘れ去られて、 何も知らない無垢のままで、 居られたはずなのに。 」
[ 契約者 ] 無 .
[ 好 / 嫌 ]
お酒 . 怪異 . 付喪神 . 人 . とある女性 . 勾玉 . 月 . 博物館 . 噂 . 静かなもの . 宴 . 空 . 太陽 . 呪い . 物を送ること / 浮気 . 複数での叩き潰し . 人間 . 部隊の人 . 面倒なこと . 寂しいこと . 1人 . 愛 .
[ SV ]
「 おや、 私の名前かい? 小さな怪異たちからは、 翡翠や玻璃だとか呼ばれているよ。 勾玉が作られた鉱石の名前さ。 なんとでも呼んでくれ。 」
「 こら、 しーっ。 気づかれてしまうだろう? いい子だ、 」
「 月を眺めながらの1杯は美味いさ、 なんせ月はいつものぼるのだから。 」
「 人は嫌いだけれど好きではあるよ、 矛盾? 君たちも矛盾しかしないだろう? 」
「 んははっ、 いや失敬、 あまりにも下らなかったものでね。 」
「 お化けだの、 天使様だの、 どこで噂がねじ曲がったのだろうね、 全く。 」
「 人は等しく傲慢な生き物だ、 だからこそ、 面白いのだけれどね。 」
「 たかが1000年生きてるだけで、 自慢するなんて、 哀れだね。 世間で言うマウントを取って楽しいとは、 可哀想に思えてくるよ。 」
「 おや、 招かれたのかなんなのか。 君も酒の1杯飲んでいきなさいな。 」
「 髪の毛を結ってくれるのかい? 優しい子なんだね、 ありがとう。 」
「 髪の毛を結われるのは好きだよ、 なんせ、 1人でもできるけれど、 してもらった方が良いのだから。 」
「 私は、 ………僕は、 俺は、 愛してなんていないよ。 」
「 付喪神ではなく怪異、 なのだから。 ほれ、 頑張れ頑張れ。 耐えれば明日が来るよ、 耐えられたらの話だけれどね。 」
「 私は私だよ、 とても誰よりも私なだけだ。 」
「 こ〜ら、 勾玉を見つめてはいけないよ。 操られたくないだろう? 私に、 」
「 優しいだけが全てでは無いのだから。 」
「 君はとても変な人だ、 人?神?怪異? そんな事はどうでもいいね。 先に言うと、 私はとても面倒な怪異だよ。 」
「 漢服に興味はあるよ、 似た雰囲気なのを身にまといからね。 」
「 寂しいのは嫌いなんだ、 ひとりぼっちは、 辛かろう。 」
「 君が悪いんじゃない、 君の運命が悪いのだよ。 いいかい、 だからね。 また明日、 おいで。 忘れていなければ、 になるけども。 」
「 ……………愛は嫌いなんだ、 傷つくのは自分だけなのだから。 」
「 名前をおくれ、 そして勾玉を握り、 磨いておくれ。 君を守ると誓おう、 」
「 静かなものは好きだけれど、 寂しいのは嫌いなんだ。 わかるだろう? 」
「 持っていきなさい、 気にしないで。 私がただ君に送りたいだけの、 気持ちなのだから。 」
「 腑抜けた顔をしているなぁ、 1500年前と変わらない顔だ。 」
「 君、 もしかして …………… 。 嗚呼、 やっと見つけた、 私の僕の俺の 、 可愛いお人だ。 」
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