宵
宵さん (7xhekj65)2021/5/20 21:50 (No.1955)削除[ とある夜の街の中、月に照らされた赤い髪の、天使を見たと、人は言ったそうな。]
【 名前 】
増田 百詠 / ますだ ももか
【 歳 】
21
【 所属 】
国家機密部隊 第一部隊 隊員
【 性別 】
牝
【 性格 】
常にお酒を片手に、その香りが最早彼女の香りのようにと、明るく笑い、気楽そうでした。
人として如何なものかと言われたのなら、否定も出来やしないだろう。酒と金を今宵なく愛したのは、彼女であろう。
何でも愛して、何かを拒んだ。
求めたのは、愛でした。
求めたのは、存在意義でした。
求めたのは、普通でした。
固定概念にとらわれず、自由に生きていたいと彼女は言うだろう。
常に赤くなる頬に、にんまりと笑ったのなら、彼女は一体何なのやら。
怪異、許すべからず。
手を組むもの、情けならず。
神、しんじべからず。
彼女がこの世で、
何よりも嫌ったのは一体、
何なのだろうか。
天真爛漫、聞こえはいい元気な人。
悪ければ、とても欲のある人。
酒と金に目がない、それだけで手に負えないくせして、仕事もトレーニングもサボるときた。何時いかなる時も気を抜くな、それはわかっていたのだけれどね。
信じたかったはずなんだ、
きっと、
誰よりも大切なあの子を。
信じたかったんだ、
誰よりも憎いあの子を。
子供のように我儘で、大人のように欲のある人。
もし、昔の彼女を知る人が居たのなら。「あの子は天使だよ、」
「比喩なんかじゃないわ。」
「きっと、妖。」
「あぁ、かわいそうに。愛も知らない、かわいそうなこ。」
───── いつから、だっけ。わかっていたんだ、本当は。あたしは、あたしには何も無いんだって。
あなたの笑顔のためなら、
あたしは灰にでもなりましょう。
あなたの幸せのためなら、
犠牲にでもなりましょう。
後悔していることが、多くあります。
ひとつは、親を死なせたことです。
守りたかったのになぁ。
ふたつめは、妹を死なせたことです。
ごめんね、お姉ちゃん馬鹿だから、
ダメだったみたい。
彼女の周りは、いつもそうだった。
「増田さん宅の親も妹さんも死んだのは、罰当たりな姉のせいだ。」
「疫病神なんじゃないか、なんせ彼奴が関わった奴らは、空高くいっちまったからな。」
「血染めみてぇに、あけぇ髪だ。人の血でも、吸ったに違ぇない。」
「西洋では、彼女を例えるなら、こう言うだろう、天使と。」
あたし、あたし気づいたの。
あたしをそうさせたのは、きっと神様なんだって。
だからあたし、武器を片手に、夜の街を駆け巡る、それだけなの。
【 姿 】
燃える炎のような赤い髪の毛、と言えるでしょう。ただし、それは例えであって、他で例えるのなら、血のように赤いと、誰かが話すのです。太陽みたい、と歌われる反対に、血のようだ、と言われてしまう。元からの生まれつきの髪の毛は、腰まで伸びていました。結ぶこともせずに、ただひたすらに、地に向かって伸びていました。
そんな彼女の髪に似たように、橙色の瞳がよく見えることでしょう。にんまりと笑うと、目元がくしゃっとします。幼さが残った顔立ち、ですね。
身長は165cm、軍服のブーツをいれたのならば、168cmかもしれません。
ちゃんと服を着ない主義者なのか、そのためか、軍服でもジャケットみたいなのを釦はしめず、ワイシャツの第二ボタンまであけては、ズボンはしわだらけ、靴下びっこたっこなのです。ブーツならばチャックをちゃんとあげもしない、なんて、中途半端ではありますね。だいたい、ジャケットは着るのも面倒なためか、羽織ってないことが八割ぐらいあり、よく無くしております。
だからもし、白のジャケットがそこにあったのなら、
お酒の香りでもしたのなら、彼女がそこにいた、証にでもなりましょうか。
普段はそうですね、赤とは違っての青いとんびコートなのです。
原色の青というよりかは、紺色でしょう。女性ながら、と周りはいいますが、彼女にとっては、どうでもいいことなのです。
言動から既に、女性らしくありませんので。
そして彼女の首元には、鍵に糸を通し、かけています。
彼女曰く、親の形見とのことで。
ふとした瞬間、彼女は笑顔を消すことでしょう。
意味なんてものはありません、
ただ、何が正義なのか、たまに分からなくなる、それだけなのです。
【 武器 】
彼女に武器という、武器はございますが、如何せんサボり癖が酷い人なため、滅多に戦うことは無いでしょう。
銃が2個、と言えましょうか、
どこからおともなくに、
気づけば、彼女の手元にいるのは、それです。
【 武器顕現 】
きっと、気づいたのなら、彼女の手元にあることでしょう。
そうでもないのです。
硬貨を宙に2枚投げて、
手を合わせて、パンっ、とした音が鳴ったのなら、
そのまま、合わせた手を開いたのなら、
音もなく、銃が2つ、彼女の手元にあることでしょう。
ゼロから一をうめるわけがないのです、
だから、いちといちの交換になりましょう。
【 備考 】
とてもとても、普通の家系です。ほかの方のように、恵まれているばかりではありません。20代前半の、若い夫婦の元にうまれたそうです。そしてその3年後に、妹がうまれました。しかしながら、才能のない彼女とは違い、妹は才に恵まれておりました。才能を愛した親、それに愛された妹への、劣等感はございました。妹の方が、妖力が高かったのは、言うまでもありません。
そんな中、出かけて、帰った際には、血を流し死んでしまっている親と、怪異と共にその親を眺めてる妹の姿でした。
彼女は、愛されていませんでした。それでも、周りは、彼女を愛しました。その性格を。親には、嫌われ、愛されることも無く、暴力を振る舞われていたのは、否定致しません。それでも、愛していました。だって今の自分がいるのは、親のおかげだからです。
はてさて、そんな親にも欠点というものが、ついております。お酒です、お金です。その家には、大量の酒と、もので埋めつくされていたのだから。
まぁその話は、置いといて。
そんな妹と、怪異を見て、彼女は声を出しました。
「っっ、バケモノ!!!!!」
ハッ、とした時には遅く、目の前の妹は、瞳を揺らし、通り過ぎて去るものだから。
あぁ、そうか、あたし。
あたし、視える力あっても、誰も守れないんじゃ、意味ない。
だから、部隊に入りました。
怪異許すべからず。
手を組むもの、情けならず。
神、しんじべからず。
その三条を胸に刻みながら、彼女は今日も生きることでしょう。
「きりつけて、苦しむのは、悲しいじゃん。
それなら、頭でもうちぬいて、一瞬で天に返したほうが、楽でしょ?」
とある普通の家系にうまれた、無垢だったはずの彼女の話です。
お酒を沢山飲みましょう、あの人たちのことを理解できるかもしれません。
お金は大切です、あればまともに生きることができます。
彼女は後悔していることが、多くあります。
ひとつめは、親を死なせたことです。
ふたつめは、妹を死なせたことです。
はて、死なせたのは、いったい、彼女なのか、
全く、わかりませんね。
はて、なんの話をしていたのか、
忘れてしまいました。
【 SV 】
「あたし?あたしはねぇ、増田百詠!気軽に、まっすーって呼んで!」
「いーーやーーだぁ!!!あたし、お酒飲みたいのぉ〜〜っ!!
えっっ、いやぁ!!取り上げないでよ、バカぁ!!」
「あっはは、あたし、お酒大好き〜〜〜っ、
だからねぇ、あたしにお酒奢ってぇ?年下からの願い聞けよ、コノヤロウ。」
「ねぇ隊長が虐めてくるんだけど!!!ねぇ、聞いてる!?」
「敬語?ないないっ、堅苦しいの大嫌いだから。」
「あたし、神様、んははっ、信じてない。
付喪神だかなんだか知らないけど、教えてよ。
なんであたしをつくったの、なんであたしを生かしたの。
あの日、死ねたら良かったのに。」
「あたしが死にたい、殺してくれ!って、
そう思ったり、言った瞬間、あんたに殺されたいから、
その時は、お願いねぇ〜〜っ。」
「げっっ、賭博してるのバレた!!
いや、違うの、聞いてよ!!これには、ふかーいわけがあってさぁ!」
「あたしの好きは、お酒とお金だよ!
えっ、だって、なんか、いいじゃんか!!」
「男尊女卑って言うじゃん?
あたしは、縛られたくないのっ、だからあたし、ズボンはいてるから。」
「あたしがついだ、酒が飲めねぇっての!?」
「あたしが殺した、あたしが死なせた。
妹を、バケモノって、呼んだのは、あたしだもん。」
「巷でさぁ、夜に天使が出るんだって!しかもその天使は、
白い羽?なんだっけ、ジャケット?を落としてくんだってさ!
ところであたしのジャケット知らない?」
「21歳だ、ばぁか!!!!だぁれが、18だあほ!!!」
「やっっべ、部屋の前に隊長いんじゃん、帰ろ。
うげっ、バレた、体調悪いから帰る!!隊長だけにってね、
嘘ですごめんってごめんってば!!!!」
「愛って、なぁに。あたし、多分それだけは、貰えなかった。」
「貯金なんてもんしてないよ、当たり前じゃん。」
「お酒飲めば、ママたちのきもち、わかるかなって。」
「怪異、許すべからず。
手を組むもの、情けならず。
神、しんじべからず。
あたしの3ヶ条だよ、だからあたしに撃たれな、このやろう。
きるのは、苦しかろう。
だから、いっぱつで、しとめてやんよ。」
「あたしね、わからないけど、でも。
それでもいいよって、思うの。」
「とっってもいい、人生でした!!!」
【 関係 】
昔を知る友人/利害関係の契約者/過去を知る怪異/酒飲み仲間