梅
梅雨さん (7xfxy2ab)2021/5/18 23:09 (No.1849)削除【名前】小糠(こぬか)
【性別】男
【年齢】230歳(見た目20代後半)
【種族】付喪神 / 和傘の付喪神
【性格】
ふらふらと気の赴くままにあっちへこっちへ、気が乗れば何処へでも行き気が向かなければ梃子でも動かない若干扱いが面倒な人物。
人間は好きか嫌いかで言えば好きな方、でも所構わず喚き散らかす煩い奴は嫌い。視える人間にはあちらが危害を加えて来ない限り物腰は柔らかく好青年感が全面に出ていてたまに悪戯して揶揄ったりする。危害を加えてくる視えている人間には「まぁ落ち着け、そう焦るんじゃない」と交戦は避けようとするが手を出してきたら気分が乗ったら戦うし乗らなかったらすぐ逃げる。視えていない人間には基本的には好意的だが前述の部類に関しては無関心。
パッと見ればぼーっとして何も考えていないように見えているが実は明日は何処へ行ってみようだとか今度の酒は月見で一杯だとかそういう悪く言えばどうでもいい事ばかり考えているけれどたまに何を考えていたのか忘れる。
基本的には寛大な心で相手に接して何か相談事を持ち込まれた時には親身になってとまでは行かないが普通に応じるし逆にこちらから酒盛りや遊びに誘う事もある、ちなみ酒はかなり強い方なので酒盛りは長時間続くので悪しからず。ノリはいい方(気分が乗っている時は)なので悪戯に付き合わせるならもってこいの人材。
一人称は「僕」、二人称は「お兄さん」、「お嬢さん」。契約者は「主殿」
【容姿】
薄い黄色の髪の毛をやや短めに切っており前髪は目を覆うほどに伸ばしている、所謂目隠れ。髪の手入れは行き届いているとは言い難い。前髪に隠れた目は若干つり上がっており瞳の色はくすんだ灰色、ちなみに目を他人に見られる事を極端に嫌っている。口角は常に上がりっぱなし。
服装は浅葱色の生地に桔梗の花の柄が描かれた着物に髪の毛の色と似た薄い黄色の帯を締めている。着物は気分でころころ変わり緑青だったり山葵色だったりと緑色が多い。帯と着物の間には扇子を挟んである。着物の下には白の肌着に褌、履物は下駄か草鞋を気分で履き替えている。
雨の日も晴れの日も片手には番傘が握られている。胴は藤色が主で桜の花びらがあしらってあり普通に売られている和傘よりも大きく全長は小糠の首元ほどまであり開けば大の大人が2人ほどならすっぽりと収まる。番傘にも種類があって水色が主で鯉が描かれている物や月夜が描かれているような物がある。
体つきは身長に対して貧相気味であるが腕力は大人の男を軽々と押さえつけられる程にはある。そのおかげで番傘を持つ手は安定している。
【身長】
196cm(履物込み)
【能力】
自分の幻を生み出す能力。幻は本体と同じ格好をしており使用者が思ったように動く。幻は1人しか生み出せないが本人と見分けはほぼほぼ付かない程精巧で触れる事も出来る。なので使い方としては単純に手数を増やしたり幻に厄介事を任せて自分は何処かへ逃げたりするなど色々な使い方がある。幻は外部からの攻撃を食らい続けるとだんだんと姿が霞んでいき触る事も出来なくなり消える。
また外部からの攻撃を食らわなくても時間経過で消えてしまい体力などにも左右されるが凡そ10分が限界。それ以上を超えると一気に幻は消え始めて30秒も経たないうちに消えてしまう。
【顕現方法】
契約成立時に小糠から渡される小さな袋を所持している状態で小糠の名前を呼ぶ、もしくは「来い」と念じれば何処にでも現れる。暇になった時に彼を呼べば退屈も何処かに行ってしまうだろう。
【契約方法】
もう人が住まなくなった古い屋敷の敷地内にある蔵。そこの中にある小糠の「本体」である古びた大傘を持ち出し大雨の日の晩にその傘を差しながら外を歩けば不意に足音が聞こえて傘の中に入ってくるはず、そして小糠から小さな袋を渡されれば晴れて契約は成立。契約するには十分に仲を深める必要があり中が深まっていない、もしくは何かよからぬ事をしようと大傘を持ち出そうとすると大傘は見た目からは考えられない重さになり梃子でも動かない。ちなみに中身の入った酒瓶と甘味を置いておくと少しだけ軽くなる。
【契約者】
無
【好/嫌】
好 / 雨、緑色、蛙、涼しい日、寿司、甘味、猫、他人の色恋沙汰、歌舞伎、酒盛り
嫌 / 暑い日、煩い奴、他人に目を見られること、蛇、さつまいも
【備考】
屋敷の主人は商人の男だった。元々商人の男は武士の端くれであったがまぁ色々時代と共にと流されていく内にすっかり落ちぶれてしまい屋敷も財産も失ってしまい人生どん底。手元に残ったのは少しばかりの金と古い友人に譲ってもらった傘のみ、それを売れば少しは金になったと思うのだが不思議と手放せずにいたらしい。剣の腕が立てば剣道の師範なども出来たのであろうが男は武士であったが武術はからっきし、だが幸いな事に商人の友人や知識があったので友人に頼み込み働かせて貰う事になった。既に人生どん底を経験していたからか大変だと思う事は無かった。
商人になってから数年後、男は大きいとは言えないながらも屋敷と土蔵を一つづつ手に入れた。その頃には身なりもきちんとした物になっていたがやはり貰った傘は捨てずに使っていた。
時は流れて男は嫁を娶り子も生まれて歳をとった。そして息を引き取る前夜、枕元にあの傘を持ってきて貰った。男は「物持ちは良くない人間だが不思議とお前だけは手放せなかった、俺がここまで稼げたのはお前のお陰かもしれん。ありがとうな。」と言って翌朝、息を引き取った。
男の死後、私物は蔵の中にしまわれ大傘も同じところにしまわれていた。それから月日は流れ、屋敷には人っ子一人居なくなりそのまま放置され廃屋と化し蔵の中の物もボロボロに……なっている筈なのだが何かがおかしい。傘だけがまるで時が止まったかのように昔のままの姿を留めているのだ。
【SV】
「僕は傘の付喪神、小糠って言うんだ。宜しくねぇ。」「気が乗らないと僕動かないんだよねぇ、だから今はごめんねぇ。また明日出直して来てねぇ、まぁ明日もこのままかも知れないけど。」「人間は嫌いじゃないんだけどねぇ、煩い奴は………嫌いだよ。」「お兄さん、頭が熱くなってる時は何しても空回りだよ。だから大人しく見逃して欲しいなぁ。」「暑い日はいつもより気が乗らないねぇ…………はぁ…………」「ひっ、蛇………………蛇怖い…………蛇だめ…………」「酒盛り〜酒盛り〜酒が飲めるぞ〜。あ、度数低いの持ってこないでねぇ。ちゃんと酔えないからぁ。」「主殿〜一緒に寿司食べようよ〜僕の気が乗ってる内に食べようよ〜」「雨の日は好きだよ。音が気持ちよくて気分が良くなるんだぁ、主殿は雨の日は好き?」